2014年6月19日(木)
車で無線を再開するにあたって、電源の取り出しの次に難儀をしたのが、(高周波的)アースだ。50MHzや144MHz以上の周波数なら、ノンラジアルのアンテナを使うことでアースは特に必要ないのだが、28MHz以下のHF帯では波長が長くなるのでどうしても短縮型の1/4波長アンテナになることから、(高周波的)アースが必須になるはず・・・理屈では。
ダイヤモンド社製のHF15CLなるセンターローディングのアンテナを入手して、まずはアンテナ基台部分のお手製ルーフキャリアを、30cm程度(構造上これ以上短くできない)のリード線でリアドアから車体アースに落としてやってみたが、これが大失敗。
基台と車体間は、直流的にはしっかりと、限りなくゼロΩになっているのが確認できているのだが、SWR値は2以上となって使い物にならない状態。
カーオーディオやエンジンのボンディングなら、これ(直流抵抗≒ゼロΩ)で何も問題ないのだが、無線(高周波)の場合はそう簡単に問屋が卸してくれない。
ならば、高周波的なアースの出番ということで、できるだけ大きな銅板は無いかといつものグッデイ(ホームセンター)で探してみると、350mm×600mm×0.1mmの、それも接着剤付きのものがあったので、これに編組線を圧着端子にカシメた上で半田付けすることにした(タイトル写真)。
銅板への半田付け部分は写真下のとおりで、編組線も気休めながらヒシチューブで防水もどきにしてみた。ま、3年くらい持てばいいか、程度のノリだ。
このまま車のルーフに張り付けると、銅板のキンキラキンがあまりに派手に目立つので、車体と同系色に塗装してカムフラージュ(笑)を図ることにした(写真下)。
いよいよこれをルーフに張り付けてみる(写真下)。0.1mmという薄さで、かつ、両面テープではなくて銅板自体に接着剤が塗布してあるので、ルーフにピッタリと張り付くのはなかなかグッドである。銅板の面積や密着度から計算しても、車体との間でかなりの静電容量を稼いでいるのが、見ただけで分かる。
編組線の端子を基台部分に共締めして、これでようやく完成ぃ~。
車のフロント側から眺めると、こんな感じ(写真下)。後方に見えるのは、144/430MHzのノンラジアルホイップアンテナだ。
早速、無線機内蔵のSWR計で値を確認してみた(写真下)。21.200MHzを中心周波数として50kHzステップでプロットしてみると、ナントッ!!!、バンド内が1.2以下という、あまりに出来すぎの結果となった。
無線機内蔵のSWR計の指示値が実際より多少甘い気はするけども、アンテナの先端側エレメントを、あと1cmか2cm切断すれば、更に良くなることがこのグラフ数値で分かる。
まぁでも、多少の手間がかかっても、セオリーどおりにやればちゃんとそれなりの結果が出るということは、当たり前だが嬉しいことではあります。
自宅近辺で、車の中から交信をするのもちょいと小っ恥ずかしいので、近くのきらら浜(山口市阿知須)まで出かけて、プチ移動運用をしてみた。
今日は、Eスポによる良好な国内コンディションにも助けられて、僅か1時間半の運用で九州から北海道まで全てのエリアの局とフツーに交信できたのには、自分でもチョー吃驚。
図に乗って、21.300kHz付近をワッチすると、DU(フィリピン)とYB(インドネシア)が聞こえていたのでパイルアップに参加してみたが、流石にこれは応答が無かった・・・アタリマエカ。
ま、当初の目的は100%達成したので、今日はこれでよしとしよう。
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無線では、車の(高周波的)アースが大事です
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